のぼりづくりのコツ
正しい数え方を知っておこう
のぼりの数え方というものは一般的に使われているのは
1本2本という数え方になる方が多いです。
しかし、のぼりは専門的な言葉で「ながれ」と数えます。
漢字にすると「流」で、のぼり以外にも、旗なんかは
このような形で数えられます。
のぼりや旗なんかは風に流れるようなイメージの使い方をするために、
風に流れるイメージとして「流」という単位を使用しています。
普通の人が数えると「一本二本」と数えて
それでも大体の人には伝わります。
しかし、本来の数え方にすることによって
のぼりというもののイメージをつかむことが
できるので、「流」という単位はあまり
一般には浸透しておりませんが、あえて
「流」という単位を用いることは、日本の心として
使うことにつながります。
こうした数え方や表現というのは、日本独自の文化だとも言えますよね。
ニュアンスを大切にする。情緒を大切にする。
そういう日本ならではの文化。
昔からある言葉の中には、若い世代には知らない人も多くいます。
ですがのぼりや横断幕など古くから伝わっているものだからこそ、
決して失ってしまうのではなく、大切に残しておきたいものです。
時代と共に変遷してきた横断幕|横断幕から見る時代
オリンピックやサッカーワールドカップ、はたまた甲子園や全国大会などなど
横断幕は様々な大会ではためいているのを見かけます。
現代の横断幕のような形式は、幕末から明治初期の頃に
ヨーロッパやアメリカの影響を受けたものです。
それまでの日本では、各々家紋を入れて家来衆に持たせていた縦長の懸垂幕が一般的でした。
中でも、戦国大名の武田信玄が合戦場で用いた「風林火山」はあまりにも有名ですね。
今でも「のぼり」として、大相撲や歌舞伎座、神社で見かけます。
ヨーロッパではもとはといえば、主に軍旗として発展したものだったのです。
軍旗は神聖視され、命がけで守らねばならないものとされました。
戦場で敵軍に軍旗を奪われることは、大変不名誉なことでした。
そんな軍旗の扱いも、現代では主にパレードや儀式で掲げられる
シンボル的な意味合いに落ち着いています。
スポーツで応援の為に作られる横断幕の役割に似てきましたね。
この他にもデモ隊が自分たちのメッセージを伝える為に、横断幕を用いています。